「ビジネス書」のトリセツ

本日のビジネス書はこちら!




誰でもわかるほどの、ビジネス書、自己啓発本ブームですが、

本書は巷に溢れるベストセラー本を、他を圧倒する読書量と、

「中身よりは、ビジネス書の「形態」を独自の視点で分類」によって、

読者にうまく全貌を見せる、独創的な読書ガイドです。


読んでよかった点、役に立つ点:

1、他者を寄せ付けないほど、こんなに自己啓発本、ビジネス本を必至で読んでいる人が
やっぱ世の中にはいるんだな、すごいな、ということがわかった点は、励みになります。

2、自分が読んだことがない、流行の著者のプロフィールや著書のいったん
を知ることができて今後のガイドになり役に立ちます

3、何のためにビジネス書、自己啓発書を読むのか、という目的や読み方
などをうまく整理してあるので、現在のブームの全貌をうまく整理することができます。

4、自分で本を出す場合に、内容、体裁、売り込み方、ブランディング
など、本の中身、内容と出版戦略のノウハウのキモを手っ取り早く知ることができます。

5、売れるビジネス書の体裁、成功ルールがわかった。

6、巻末のベストセラーリストや必読リストはチェックリストになります。

あんまりよくなかった点:

1、最近のベストセラー本が多く、古典や掘り出し物的な良書はあまりない

2、売れている著者、有名人への嫉妬心丸出し。

3、ベストセラー売れっ子作家をうまく「形態学的」に分類してマップ
していますが、内容別の言及があまりなく、表面的。もしかしたら、著者
のほかの本で言及しているのかもしれないけれど。

4、「ビジネス書10大著者のここが読むどころ」とあるが、こんなにページを
裂く必要があったのかどうか


しかし、私にわかったことは、(本でも著者でも)「売らんかな」が目に

あまるような駄本が多い中、結局、そういう本をさらにネタにして「他人の

ふんどしで相撲を取る」といっては失礼ですが、そういうことを目的にした

読書をビジネスにするという、その「ビジネスモデル」の台頭にちょっと驚いています。

例えがいいかどうかはわかりませんが、昔、カリフォルニアのゴールドラッシュ

の時代に、金鉱目当ての流れ物よりも、ジーンズや道具を売った商人の

ほうが着実に儲かったという話を読んだことがありますが、ちょうど、その

ジーンズを提供しているようなビジネスモデルにあたるのでしょうか。

やはり他者との差別化とスピードが、どんな分野でも必要なんだということを学びました。



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